スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ラファウ・ブレハッチ・リサイタル

10月9日、私は名古屋・愛知県芸術劇場コンサートホールへ「ラファウ・ブレハッチ ピアノ・リサイタル」を聴きに出かけました。私にとっては、芸術文化センターのコンサート鑑賞は1年半ぶりです。
これは「ショパン国際コンクール優勝者リサイタルシリーズ」の第2回目でした。(開催案内)私は3月にチケットを購入しましたが、もう昨年12月から販売が始まっていたそうで、コンサートホール左側の1階席はほとんどなくなっていました。私が買った席は、ピアニストの真後ろで聴けるホール左側の2階席でした。
私は昨年2月9日、東京のサントリーホールでピアノ協奏曲の演奏会を聴いたことがあり、ブレハッチさんの演奏会鑑賞は2度目です。前回は「ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番 ト長調 作品58」を聴いたので、リサイタルは初めてでした。今回は「オール・ショパン・プログラム」です。

<演奏会プログラム>
* バラード 第1番 ト短調 作品23
* 3つのワルツ 作品34
* スケルツォ 第1番 ロ短調 作品20
-休憩-
* 2つのポロネーズ 作品26
* 4つのマズルカ 作品41
* バラード 第2番 ヘ長調 作品38
<アンコール曲>
* ポロネーズ 第6番 変イ長調 作品53『英雄』
* 夜想曲 第20番 嬰ハ短調・遺作(レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ)
* マズルカ 第31番 変イ長調 作品50-2

ホールの開場時間は12時45分。調律師の方が直前まで、会場のスタインウェイ・ピアノを入念にチェックしておられました。いよいよ午後1時30分の開演時間、ラファウ・ブレハッチさんの登場です。

* バラード 第1番 ト短調 作品23…ピアニストの真後ろの位置で聴くのは初めて。最初は“あれ、ブレハッチさんらしい弱音が…”と思ったが、コンサートが進むにつれて、立ち上がりの1曲目は緊張でいくぶん硬かったのかなと気づいた。
* 3つのワルツ 作品34…真ん中の第3番・イ短調がひときわ味わい深く、この物憂げなワルツで「内容の大きさと深さ」を感じる。ほとんど合間を置かず、一気に第4番・ヘ長調(“猫のワルツ”という俗称がある)へ持っていく構成によって、音楽の雰囲気を転換させた。
* スケルツォ 第1番 ロ短調 作品20…2003年の浜松国際ピアノコンクール第1次予選で弾いた「ブレハッチショパン正真正銘の世界デビュー曲」として、今回のプログラムで最も注目した曲。(同じコンサートに行く計画を立てていた近所の友人にも、開演直前時間に近くの席に座っていた人たちにも説明した。)期待通りの見事な構成力。15分の休憩時間に入った時、隣席の男性の方が「今まで聴いた中で一番テンポが速かった」と感想を話してくださった。

Rafal_Blechacz_Recital_Intermission_1  Rafal_Blechacz_Recital_Intermission_2

(愛知県芸術劇場コンサートホール、休憩時間中に撮影)

* 2つのポロネーズ 作品26/4つのマズルカ 作品41 (続けて書きます)
ショパンのポロネーズのうち、最初の2曲はコンサートでの演奏頻度が比較的少ないことから、私はこれにも注目していた。冒頭の曲目「バラード 第1番」に比べて、ブレハッチさんならではの繊細な弱音など、彼独特の持ち味が聴き取れるようになり“立ち上がりの硬さがとれたんだな”と感じる。彼がポーランド人演奏家であることを強く実感した曲目。
* バラード 第2番 ヘ長調 作品38…コンサート最後の曲目は、同じショパンのバラードでも、人気作品の第1番に比べて演奏頻度が低い。緩急の差が激しすぎることもあるのか。全般的にブレハッチさんのテンポが速く、とくに速い部分では疾駆するような印象だった。

後半のプログラムに入ると、ブレハッチさんが演奏に入る前に、鍵盤についた汗を白いハンカチで拭き取る場面が見られました。きっと最初の「バラード 第1番」は、野球のピッチャーが立ち上がりの1回を投げる時の様子に近かったのかもしれません。どれほど経験豊富な投手でも、初回のマウンドはその日の感触をつかむのに苦労する。(相手チームは投手の立ち上がりの球を狙っている。)そこを切り抜ければ、投手は練習通りの投球を貫くことに集中できる。汗でぬれてきたブレハッチさんの指も、全力投球で挑戦する投手のようでした。

私の期待通り「てんこ盛り」の演奏内容だったプログラムが終わり、ブレハッチさんは3曲のアンコールを弾いてくれました。1曲目は定評のある『英雄ポロネーズ』で、2曲目は音楽ファンの人気が高い遺作のノクターン。3曲目はマズルカで締めくくりました。私もそうでしたが、多くの方が「アンコールの最後だけ分からなかった」と話しておられました。変イ長調のマズルカ、作品50-2…手元の資料を見たら「第31番」でした。なにせショパンのマズルカは作品数が多いので、旋律と番号がなかなか結びつかない。

愛知県芸術劇場コンサートホールで「サイン会」のある演奏会は、私にとっては初めてでした。東京のサントリーホールに比べて、サイン会のためのスペースが狭く、ブレハッチさんはCD・パンフレット売場の近くに座っておられました。係員さんが「握手は禁止ですよ」と言われたので、ちょっぴり拍子抜けか(?)。サイン会の順番待ちの列で、近所の友人のご夫妻にお会いできました。“xxちゃん(名前)来てるかなって話してたんだよ”と、お互いに楽しい会話が弾みました。自宅の最寄りのコーヒーショップで、私たちは3月から一緒にコンサート鑑賞の計画を話し合っていたのですよ(!)。

帰り道の電車は思わぬ誤算があり、東海地方全域に降った大雨のため、やむなく減速運転をしなければなりませんでした。そのため、家に着くのが予定より2時間ほど遅れてしまい、最後はちょっと疲れた1日の終わりになりました。
ひと晩明けて今朝の新聞を読んだら、豊橋駅前の商店街でアーケードが崩れ落ち、4人が負傷する事故が起きたとのこと。私が乗ったローカル線の電車が、豊橋駅を出発する1分前の出来事でした。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

SC

Author:SC
とにかく音楽が大好き。クラシック・ポピュラーのCDで自室を埋め尽くしています。

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
カレンダー
10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
最新コメント
最新トラックバック
リンク
検索フォーム
RSSリンクの表示
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。