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CHILDHOOD

Michael_Lost_Childhood_1  Michael_Lost_Childhood_2

「ぼくの子供時代を知ってるかい?」-「見かけで判断する前に、ぼくの心をもっと知るようにして。」
あまりにも悲しすぎる訴えの声。孤独に悩む人たちの代弁者は、あのマイケル・ジャクソンさんでした。

1980年代に音楽界の頂点を極めたジャクソンさんは、カリフォルニア州サンタバーバラの地に2700エーカー(約11平方km)の広大な土地を購入し、そこに自宅兼遊園地「ネバーランド」を建設します。1988年5月から新居に住み始めた彼の絢爛豪華な私生活は、長い間マスメディアの関心を呼ぶ対象でした。
ネバーランド」とは“いつまでも大人にならなくていい夢の国”のこと。童話「ピーター・パン」の原作者J・M・バリー(サー・ジェームス・マシュー・バリー、1860年5月9日-1937年6月19日)は、スコットランド出身の児童文学作家・劇作家でした。
マイケルネバーランドで何をしているのか?”ファンや報道関係者の好奇心は、年月を追うごとにエスカレートしていきます。さらに、ジャクソンさんの風貌も1980年代前半とは激変していったため、ますます根拠に欠ける憶測報道が過熱の一途をたどりました。

1993年2月10日、34歳のマイケル・ジャクソンさんはテレビ番組「オプラ・ウィンフリー・ショー」への出演を承諾しました。黒人のテレビ番組司会者として有名なオプラ・ウィンフリーさんが「ネバーランド」の自宅から生中継のインタビューを行い、ジャクソンさんはいくらかのデリケートな質問に答えました。
少年時代のマイケルは、兄弟5人で結成した「ジャクソン5」のボーカル担当でした。10代からプロ音楽家として大成功を収めたチャイルド・スターは、それに伴う孤独感を背負い続けてきました。自宅とモータウン(所属レコード会社)のスタジオを往復する道の途中で、公園で遊ぶ同年代の子供たちを見かけると、彼らと自分の生活があまりにも違いすぎることが悲しくて、家でよく泣いていたそうです。
成長して思春期に入ると、マイケルも変声期(声変わり)を迎え、顔のにきびに悩まされました。ジャクソン5の聴き手が期待してきた“可愛いマイケル”の姿ではなくなり、にきびのことで父親にからかわれ続けたために、彼は自分が“世界一醜い人間”だと思い込み、ひどく内気な性格になりました。
ウィンフリーさんのインタビューで、ジャクソンさんが初めて公表したこと。彼の外観の激変は、実は若い頃から患ってきた重大な皮膚疾患によるものだというのです。病気の名前は尋常性白斑(じんじょうせいはくはん)という難病でした。(詳細資料

それから2年後の1995年6月、マイケル・ジャクソンさんは新アルバム「HIStory」を発表します。第10曲に収められた『Childhood』(チャイルドフッド)は、普通の子供時代を知らずに育ったジャクソンさんの心境をストレートに表現した歌です。この作品は映画「フリー・ウィリー2」の主題歌に採用され、シングル盤では同アルバムの第1曲『Scream』(スクリーム/妹ジャネット・ジャクソンさんとのデュエット曲)と一緒に収録されました。マイケルは後年にも『Childhood』を自分の「最も正直で自伝的な作品」と呼んでいました。
「ぼくの子供時代を知ってるかい?」で始まる歌。周囲からは変わり者と見られている自分は「知ることのなかった子供時代を埋め合わせる運命なんだ」と説明します。そして曲のメッセージである「見かけで判断する前に、ぼくの心をもっと知るようにして」の訴えかけがなされます。
♪Before you judge me, try hard to love me. / The painful youth I've had ... ♪
(ぼくのことを決めつける前に、愛するように努力して。ぼくが背負ってきた痛ましい子供時代を。)

最新のニュースによると、ジャクソン家の末の妹であるジャネットさんも、子供の頃に同じような経験をしてきたそうです。ジャクソン家は「6男3女」からなる9人兄弟姉妹の大家族でした。(ロイター

私は最近、ブログを通して「子供時代」を回顧する機会が増えました。青春時代が過ぎ去ると、私たちの年代が親しんだ音楽は“懐メロ”(かしのメロディー)の一部になりました。最新流行の音楽はどうしても分からなくなるので、ブログで懐メロのネタを出すと、たくさんの方がコメント欄にそれぞれの若き日の思い出を書いてくださいます。いくらか難点を感じ始めたのは、コメント仲間がどうしても同年代の方に限られてしまうことです。
芸能界やスポーツ界などで早熟な才能を持ち、早くから有名になるチャイルド・スターたちは、明らかに私たちとは全く違う生活を送っています。毎日の厳しい練習に明け暮れ、子供らしい遊びを断念する生活。どこでも見られるようになり、自分のプライバシーが失われる生活。彼らは成人した後、どのように自分の子供時代を振り返るのでしょうか。
さまざまな理由で、本来あるべき楽しい子供時代を送れない人たちが増えています。それぞれの痛みを一生背負っていく人たち。あまりに小さすぎる自分の世界では、とても想像のつかないことばかりです。

もしかしたら、自分の身近なところにも「挙動の分かりづらい人」がいるかもしれません。周囲の他の人たちは何も考えずに、その人を“風変わりな人”と決めつけています。心の扉をますます閉ざしてゆく人に、自分から近づいて声をかけ、信頼関係を築くまでには、相当な時間が必要でしょう。その人とじっくり話し合ってみたら、自分が知らない孤独感や悲しみを抱えていることが分かる…。
これはジャクソンさんだけの問題ではなく、ますます多くの人たちが抱えているものだから、彼の美しい歌の世界だけにとどめておきたくない。身近な人に実践するのはすごく難しいと思うけど、慢性的な孤独感に悩む誰かの力になれたら…。ひとりのマイケルファンとして、そんな小さな願いを抱くようになりました。

«Childhood» (Written and Composed by Michael Jackson) <歌詞URL日本語訳

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とにかく音楽が大好き。クラシック・ポピュラーのCDで自室を埋め尽くしています。

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