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早春賦

Early_Spring_Tune_1  Early_Spring_Tune_2

早春賦』 (作詞・吉丸一昌/作曲・中田章) <歌詞URL

1.春は名のみの 風の寒さや/谷の鶯(うぐいす) 歌は思へど
時にあらずと 声も立てず/時にあらずと 声も立てず
2.氷解け去り 葦(あし)は角(つの)ぐむ/さては時ぞと 思ふあやにく
今日もきのふも 雪の空/今日もきのふも 雪の空
3.春と聞かねば 知らでありしを/聞けば急(せ)かるる 胸の思いを
いかにせよとの この頃か/いかにせよとの この頃か

<作者プロフィール>
作詞者:吉丸一昌(よしまる・かずまさ)…1873年(明治6年)9月15日-1916年(大正5年)3月7日。大分県北海部郡海添村(現・臼杵市海添)生まれ。文部省制定『尋常小学唱歌』(1911年-1914年発行)の編纂委員として「歌詞関係委員会」主任を務め、自らも『新作唱歌』の編著を行った国文学者。(龍光寺
作曲者:中田章(なかだ・あきら)…1886年(明治19年)7月8日-1931年(昭和6年)11月27日。作曲家・中田喜直(1923年-2000年)の父親としても有名。東京音楽学校(現・東京芸術大学)で音楽理論とオルガンを教えたが、結核のため45歳で没した。

♪春は名のみの 風の寒さや…♪ まだ肌寒い日が続くこの季節に、最も広く歌い継がれてきた名曲。
曲名『早春賦』(そうしゅんふ)の「賦」を辞書で引くと「韻を踏んだ詩歌」の意味が出てきます。国文学者が選んだ文字は、古くは中国の「詩経」(しきょう)にまでさかのぼり「比喩を用いずに、心に感じたことをありのままに述べる」詩の叙述法だそうです(デジタル大辞泉による)。
1番より:谷のウグイスが「歌は思へど」-さえずり歌おうと思っても、まだその時ではない。
2番より:「葦は角ぐむ」-葦(あし)という植物が、角のような芽を出し始める。それを見て、ようやく春が来たと「思ふあやにく」思ったらあいにく、今日もきのうも雪の空模様だ。
3番の歌詞は文語体の表現が難しいため、ひと通り現代語に直してみます。
「春と聞かなければ、知らずにいたものを、ひとたび聞いたらはやる胸の思いを抑えられない。いったいどうすればよいのか、分からないこの時期だ。」

早春賦』の歌の成立経緯については「池田小百合/なっとく童謡・唱歌」より「明治の唱歌」に詳しい説明がありました。初出は作詞者・吉丸一昌が自ら編纂した『新作唱歌』第三集(1913年2月発行)です。作詞の日付は1912年(大正元年)11月2日。吉丸一昌は東京音楽学校教授として、自作の詩を学生たちの作曲用教材に提供しました。『早春賦』の詩に関しては、当時の在学生であった中田章の曲が認められて『新作唱歌』第三集への掲載にまで至ったそうです。

早春賦』の歌碑は、春の訪れが遅い山間部の長野県安曇野市内に設置されました。作詞者の吉丸一昌は『尋常小学唱歌』歌詞関係委員会主任の立場で、明治時代の文部省の姿勢に批判的な態度を取り続けてきた国文学者でもあります。「なっとく童謡・唱歌」の資料には、作詞の日付が大正元年11月2日であることから「1912年7月30日の明治天皇崩御により、新時代への期待感が高まる中、彼は『早春賦』の歌詞に時代への批評意識も含めた」と説明されていました。

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