スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

卒業

Yutaka_Ozaki_Graduation_1  Yutaka_Ozaki_Graduation_2Yutaka_Ozaki_Graduation_2

卒業』 (作詞・作曲/尾崎豊) <歌詞URL

♪あと何度自分自身 卒業すれば/本当の自分に たどり着けるだろう…♪
多感な若者たちの屈折した悩みを、ストレートな激烈さをもって歌い上げた音楽。早熟の天才シンガー・ソングライターだった尾崎豊さんは、あまりにも短すぎる26年の生涯を疾駆して行きました。(公式サイト

仰げば尊し わが師の恩…」(先生の恩義は何と尊いことか)→“先生なんかくそくらえ!”
教室では真面目に勉強したつもりの私ですが(?)内心では『仰げば尊し』的な世界観の“押しつけ”が何となく嫌でした。観察力の鋭い生徒から見て“尊敬できない先生”はわずかながらいるもの。そんなタイプの教師が強引に“俺の恩義を敬え!”なんて態度を取ったら…。ここで尾崎豊さんの『卒業』の出番です。

卒業』の歌詞で最も問題視されてきた点は、サビの途中にあるこの言葉かもしれません。
♪夜の校舎 窓ガラス壊してまわった…♪
文字通りに校舎の窓ガラスが割られる事件が、これまでに何度も起きました。この歌詞に触発されて(?)強行した例もあったのでしょうか。実際にやると「器物損壊罪」(刑法261条)の対象として処罰されます。器物損壊罪や「建造物等損壊罪」(刑法260条)の触法行為は絶対にしてはいけません。

「卒業」を題材にした人気曲はたくさんありますが、尾崎豊さんは途方もなく深いところまで、若者たちの繊細な心の動きをとらえています。私が感銘を受けた点を、以下に拾い出してみました。
♪退屈な心 刺激さえあれば/何でも大げさにしゃべり続けた…♪ (1番後半・サビの直前)
♪力だけが必要だと 頑なに信じて/従うとは負けることと言いきかした…♪ (2番前半)
♪大切なのは何 愛することと/生きる為にする事の区別迷った…♪ (2番後半・サビの直前)
歌の主題は「この支配からの卒業」。学校を卒業した後も、人はいろいろなことで悩み続ける。圧巻は2番を終えた後の、最後の一連の問いかけでしょう。♪卒業して いったい何解るというのか…♪
満足できない教師には「先生あなたはかよわき大人の代弁者なのか」。そして冒頭に述べた「あと何度自分自身 卒業すれば…」へと続いていきます。「自分自身卒業する」当の本人しか分からない悩み。作者の尾崎さんはもしかしたら、自分が生きている限り悩み続けることを知っていて、この激烈な歌詞の中に書き残して行ったのでしょうか。

芸能界は広いけれども、悩み多き人の心をここまで深く探って、美しい音楽の形にした歌手はいなかったのではないか。若すぎる突然の死から年月が流れても、尾崎豊さんが今なお多くの聴衆に愛され続け、新たな没後ファンもたくさん獲得している理由が、ほんの少しだけ分かったように思います。

今ではひとり息子の尾崎裕哉(ひろや)さんが芸能活動を始め、早く死別した父親の曲『I LOVE YOU』をテレビコマーシャルで歌うようになりました。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

SC

Author:SC
とにかく音楽が大好き。クラシック・ポピュラーのCDで自室を埋め尽くしています。

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
カレンダー
08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最新コメント
最新トラックバック
リンク
検索フォーム
RSSリンクの表示
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。