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流浪の民

Schumann_Wanderers_1  Schumann_Wanderers_2

3月11日の東日本大震災と、それに伴って起きた福島第一原発の爆発事故により、無数の人々が厳しい避難生活を余儀なくされています。テレビやネットニュースなどでは把握しきれないほど、避難者の方の様子は所によりさまざまです。あちこちの避難所を転々とせざるを得ない方、県外の避難所に出ざるを得ない方…。仮設住宅などの整備については、今後の展開を見守ってゆくしかありません。

流浪の民』 (作曲:Robert Schumann/日本語訳詞:石倉小三郎
(原作詩:Emanuel Geibel) <歌詞URL:日本語訳原詩・対訳

♪ぶなの森の葉隠れに 宴(うたげ)寿ひ(ほがい)賑はしや…♪
ドイツ文学者石倉小三郎(いしくら・こさぶろう)氏の訳詞を通じて、日本でも広く知られた混声合唱曲の傑作『流浪の民』。作曲家ロベルト・シューマンは、同年代の詩人エマニュエル・ガイベルによる「ジプシーの生活」(Zigeunerleben)という詩に曲をつけ、1840年に混声合唱曲として発表しました。
1840年9月12日、30歳のシューマンはピアニストのクララ・ヴィークと結婚式を挙げました。クララの父親フリードリヒ・ヴィークが結婚に猛反対を続け、最後は長い法廷闘争までもつれて、ようやくシューマンの勝訴で結婚が実現します。この年は多数の声楽作品が生み出され、シューマンは1840年を「歌の年」と名づけました。『流浪の民』は重唱曲をまとめた「3つの詩・作品29」の第3曲です。

ロベルト・シューマン作曲「3つの詩・作品29」> (資料:梅丘歌曲会館
1.《田舎の歌》-2人のソプラノとピアノ伴奏。
2.《リート》-3人のソプラノとピアノ伴奏。
3.《ジプシーの生活》-混声4部合唱とピアノ伴奏。日本では『流浪の民』の曲名で知られる。
「作品29」の3曲はすべてエマニュエル・ガイベルの詩による。

放浪の集団生活を送るジプシーたちが、ある場所で一夜を過ごす様子。ぶなの森の葉隠れに、人と炎のゆらめきが聞こえ始める。彼らは酒を酌み交わし、愛用の楽器を鳴らして、皆で一晩中歌ったり踊ったりしますが、やがて疲れ果てて眠りにつきます。その夢に幸せの地を見ながら、夜が明けると次の場所へ旅立ってしまう。詩は「どこへ行くのか」と結ばれ、日本語訳も「いづこ行くか流浪の民」となっています。

詩人エマニュエル・ガイベル(1815年10月17日-1884年4月6日)は、当時のドイツで厳格な保守思想の持ち主としても有名だったそうです。シューマン夫妻は彼の詩を好み、妻のクララガイベルの詩に基づく合唱曲を書き残しました。(クララ・シューマンCD紹介
日本語訳者・石倉小三郎氏(1881年6月15日-1965年10月30日)は「西洋音楽史」「ゲーテと音楽」などの著書を残しましたが、彼の名前は《シューマン流浪の民』の訳詞者》として最もよく知られています。
(本ブログ記事では、日本語歌唱・ドイツ語歌唱の両方の動画を掲載しております。)


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