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テンペスト・ソナタ

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今年の9月は、進行の遅い大型台風が相次いで起こりました。台風12号は100人以上の死者・行方不明者が出る大惨事となり、台風15号も交通ダイヤなどが大きく乱れました。
暴風雨警報が発令されたら、危険性の高い場所では、指示に従って迅速に避難する。避難の必要がない場所にいても、警報解除までひたすら待つしかありません。

「暴風雨」「嵐」と聞いたら、音楽では何を思い浮かべるだろう。ベートーヴェンの交響曲第6番『田園』の第4楽章《雷雨・嵐》だと、雷雨は比較的短時間で過ぎ去り、切れ目なく第5楽章《羊飼いの歌:嵐の後の感謝に満ちた思い》の雄大な音楽へと続いて行きます。残念ながら、今年の台風12号15号のように、多数の死傷者まで出すような進行の遅い暴風雨には合わないようです。
そうすると…同じベートーヴェンの作品でも《テンペスト》の通称で知られる【ピアノ・ソナタ第17番 ニ短調 作品31-2】はどうだろうか。これはベートーヴェン自身の命名ではありません。
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[質問:アントン・シンドラーベートーヴェンの弟子・秘書] この曲は何を意味しているか?
[答え:ベートーヴェン] (ウィリアム・シェイクスピアの戯曲)「テンペスト」(「嵐」の意味)を読め。
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ベートーヴェンの最初の伝記著者は、彼の“無給秘書”(自称)も務めたシンドラーですから、その本を通して自然に広まった通称(俗称)でしょう。

Narrow_Keyboards_1  Narrow_Keyboards_2

テンペスト》ソナタの作曲・完成年代は1802年。ピアノ・ソナタ第16番-第18番までの3作が「作品31」として一緒に出版され、第17番は「作品31-2」となっています。
当時31歳のベートーヴェンは、25歳頃から発病したと推定される原因不明の聴覚障害が「不治の病」であることを知り、人生最大の苦難と転換期を迎えていました。
第16番-第18番の「作品31」まで、ベートーヴェンが自宅で使用したピアノは、まだ音域が狭く(鍵盤の数が少なく)表現力がいくらか限られていました。《テンペスト》ソナタの最高音域には「やむをえず楽器の音域に合わせた不満な書き方」が見られるそうです(私自身は楽譜を所有しておりません)。

それでは、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン作曲による「ピアノ・ソナタ第17番 ニ短調 作品31-2」《テンペスト》の第1楽章を、ソ連の巨匠ピアニストであったスヴャトスラフ・リヒテル氏(1915年-1997年)の演奏でお楽しみくださいませ。

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