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さとうきび畑

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1945年(昭和20年)6月23日。この日、太平洋戦争最後期の戦闘「沖縄戦」が終わりました。悲惨を極めた沖縄戦に関しては、今なお多くの謎が残っています。膨大な戦没者の数も把握できず、戦闘期間中に行われた「集団自決」の実態についても激しい論争が繰り広げられています。

きょうの記事で取り上げる『さとうきび畑』は、沖縄戦をテーマにして書かれた音楽の名作です。作者の寺島尚彦(てらしま・なおひこ)氏は、2004年3月23日に73歳で亡くなられました。(追悼記事

さとうきび畑』 (作詞・作曲/寺島尚彦) <歌詞URL:12

♪ざわわ ざわわ ざわわ/広いさとうきび畑
ざわわ ざわわ ざわわ/風が通り抜けるだけ
(この間、節ごとに詩を入れ替える) …夏のひざしの中で…♪

歌詞は通して11連からなり、畑の中を通り抜ける風の音「ざわわ」が総計66回繰り返されます(1連あたり6回×11連=66回)。単純な構成で作られた曲は、通して歌うと10分以上の演奏時間を要する超大作に仕上がりました。
歌の主人公は、自分が生まれる前に父親が「鉄の雨」に打たれて死んでいったこと、「私の生まれた日にいくさの終わりが来た」ことを知ります。「知らないはずの父の手に抱かれた夢を見た」少女は、ひとりで父親の声を探しながらさとうきび畑の道をたどって歩き、静かに悲しみを訴えます。
♪お父さんて呼んでみたい お父さんどこにいるの…♪

寺島尚彦氏が初めて沖縄を訪問したのは、1964年(昭和39年)6月だったそうです。沖縄戦終結からちょうど19年が流れた頃で、当時の沖縄はまだアメリカの統治下にありました。1年を通じて温暖な気候の沖縄県に多く見られるさとうきび畑は、沖縄戦で命を落とした無数の戦没者たちの遺骨が眠る場所として、曲の題名に選ばれました。
1967年(昭和42年)の初演以来、『さとうきび畑』は“静かなる反戦歌”として多くの歌手たちに歌い継がれてきました。最近では、作者の寺島氏が亡くなる半年前の2003年9月28日、TBS系スペシャルドラマ「さとうきび畑の唄」が放映されました。

ここから、私の記事の流れが大幅に変わります。かなり突拍子もない飛躍になるかもしれません。
ごく最近マイケル・ジャクソンさんの世界に関心を持ち始めた私は「まず、ご本人が遺してくれたものに直接触れることから始めよう」と考えて、最初にソロのオリジナル・アルバム6枚と著書2冊を購入しました。1992年に出版された彼の2冊目の著書『Dancing the Dream』(ダンシング・ザ・ドリーム/夢を踊る)は、まだ日本語翻訳書の復刊が実現していない詩集ですが、私はマイケルの音楽と人間性に触れるには「まずここからだ」と直感し、昨年9月に何のためらいもなく購入して読み始めました。
アルバム「DANGEROUS」(デンジャラス)の第11曲に収録されている «Will You Be There» (ウィル・ユー・ビー・ゼア/そこにいてくれますか?)は、実は『Dancing the Dream』の121-122ページに大幅な拡大版が載っています。(完全版URL

DANGEROUS」アルバム収録版の «Will You Be There» は、最初のイントロから最後の詩の語りまで総演奏時間「7分40秒」を要する超大作です。曲調は第5連を除いて、同じ旋律を繰り返す単純な構成のつくりになっています。歌が一段落すると、1分ほど管弦楽伴奏に乗って踊り、最後はマイケルが詩の語りで声を震わせながら、静かに涙の瞳を閉じます。
これを詩集『Dancing the Dream』収載の完全版、正真正銘のフル・バージョンでやったら、一体どんな音楽になるのでしょう。詩の長さだけでも、アルバム収録版の2倍を軽く超える。孤独な心から発せられる祈りの叫び声が、おそらく15分以上繰り返される。まるで『さとうきび畑』のような歌になったのではないか。

[«Will You Be There» 詩集完全版・最後の3連を拙訳]

Nurse me / Soothe me, don't leave me / When I'm hurting and bleeding
Bruised and bare / Will you still care?
(ぼくを胸に抱いて、鎮めてください。ぼくを置いて行かないで。傷ついて血まみれになり、あざだらけで裸になったときも。あなたはぼくを気にかけてくださいますか?)
-幼い子供が母親に懇願するような言葉遣いで、孤独な心の叫びが最後まで続く。

Kiss me / Face me and kiss me / And when my heart is breaking
Will you still care? / Will you be there?
(ぼくにキスをしてください。ぼくをじっと見て、キスをして。ぼくの心が痛むときに。
あなたはぼくを気にかけてくださり、そこにいてくださいますか?)

Lift me / Lift me up carefully / I'm weary and falling
I know you're there / But do you still care?
(ぼくを運び上げてください、やさしく。ぼくは疲れて倒れそうです。
あなたがおられることは知っています。それでも、ぼくを気にかけてくださいますか?)

Will_You_Be_There  Will_You_Be_There

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とにかく音楽が大好き。クラシック・ポピュラーのCDで自室を埋め尽くしています。

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