スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ショパンの記念日に

きょうは3月1日、フレデリック・ショパンの生誕200年記念日。彼の誕生日については、本人が語っていた「3月1日」と出生証明書の「2月22日」のどちらが正しいかについて、今なお研究者の間でも議論が続いているそうです。

きょうは世界各地で多数のイベントが開かれます。地元ポーランドの若手の星、ラファウ・ブレハッチさんがニューヨークの国連総会大ホールでオール・ショパン・プログラムのリサイタルを開きます。それから、今年10月にポーランドの首都ワルシャワで開かれる第16回「フレデリック・ショパン国際ピアノコンクール」にて、4月の予備審査を受験できる160名が決定しました。ショパン・コンクール受験者の情報をすぐに入手できるのも、現在のインターネット時代でなければ不可能でしょう。

この記事で注目したいのは、地元ポーランド期待の星のひとりであるヤツェク・コルトゥス(Jacek Kortus)さんです。1988年7月12日生まれの彼は、5年前の第15回ショパン・コンクールで本選まで進出したものの、入賞は果たせませんでした。今年のコンクール受験者の中に彼の名前を見つけ、22歳の再挑戦を見たくなりました。

5年に1度開催されるショパン・コンクールでは、地元ポーランドからの出場者にも大きな注目が集まり、彼らにはとりわけ厳しい視線が注がれます。2005年10月開催の前回コンクールでは、本選に進んだポーランド人は2人でした。ひとりが優勝したブレハッチさんで、もうひとりがコルトゥスさんです。当時17歳だったコルトゥスさんは、本選出場者12名の中では最年少で、何と「1番」に演奏することになってしまいました。1番に割り当てられると、後から出てくる人よりも強い印象を残さないと、良い審査結果を得るのは難しいもの。最終結果は、満場一致で優勝を認められたブレハッチさん以外の入賞者はすべてアジア人となり、コルトゥスさんは入賞できずに終わりました。

それから2年後の2007年、コルトゥスさんのデビューアルバムが地元ポーランドの会社「Polskie Nagrania」から発売されました。CDには『New generation: Jacek Kortus』(新世代:ヤツェク・コルトゥス)のタイトルがつけられ、ショパンのピアノ・ソナタ第2番とリストのピアノ・ソナタ ロ短調の2曲が収録されています。私は10年以上取引を続けているクラシック輸入盤の通販専門会社から、早速このCDを取り寄せました。競合盤の多いショパンのソナタよりも、手強いリストのソナタを聴くほうが圧倒的に多いです。

世界各地で開かれる多数のクラシック音楽コンクールで、最近は日本・中国・韓国などアジアの入賞者が増えています。アジアのレベルが大きく上がった半面、ヨーロッパでは音楽学生そのものが減っているように思われます。今度のショパン・コンクール予備審査受験者でも、ポーランド人が日本人より少ないように感じられました。地元から最も大きな期待を背負うに違いないコルトゥスさん、今度の再挑戦ではどんな結果を出すのでしょうか。

2010年ショパン・コンクール優勝者」が誰になろうと、その人の人生はこれから多難になる。優勝後に大きな注目を浴びるようになると、その肩書きに見合った成長を続けられるのか。審査経過ではなく、宴の後を見守りたい私です。

(追記)3月11日にショパン・コンクール公式サイトから追加発表があり、予備審査の受験者は215名と確定したそうです。4月12日から21日にかけてワルシャワで予備審査が行われ、コンクール第1次予選は10月2日から始まります。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

SC

Author:SC
とにかく音楽が大好き。クラシック・ポピュラーのCDで自室を埋め尽くしています。

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
カレンダー
10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
最新コメント
最新トラックバック
リンク
検索フォーム
RSSリンクの表示
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。